どうも、こんにちは蒼乃 恭介です。
プラモデルの情報量を高め、かんたんにディティールアップできる水転写式デカール。
通常の方法だと水転写式デカールは普通のシールより手間と時間がかかってしまいます。
本記事では手間がかかる水転写式デカールをよりかんたんに貼る方法を4つ紹介していきます。
目次
水転写式デカールとは
水転写式デカールとは水に浸してデカールについているノリを溶かしてからパーツなどの対象物に貼り付けて乾燥させることでデカールが固定されます。
水転写式デカールはキットに付属しているものや別売りで専用キットのものがあります。
水転写式デカールはシール自体の厚みがとても薄いのが特徴です。
水転写式デカールをキレイに貼る9つの道具
水転写式デカールを貼るには9つの道具がいります。
特に以下の1、2、3、4は必須アイテムです。
- デザインナイフ
- ピンセット
- 水を入れる容器(塗料皿、トレー)
- 綿棒(硬めで先が尖っているタイプが使いやすい)
- ルビセルスティック
- 平筆
- マークセッター(スライドマーク軟化、接着剤)
- マークソフター(スライドマーク軟化剤)
- トップコートクリアー(水性タイプ推奨)
5〜9はもっと強固でキレイに水転写式デカールを貼りたい方におすすめのアイテムです。
上級者向け 時間短縮できる水転写式デカールの4つの方法
時間短縮できる水転写式デカールの4つの方法について紹介していきます。
1.水転写式デカールは最初に全て切る
1つ目は水転写式デカールを最初の段階で全て切ることです。
水転写式デカールを最初に全て切り分けることにより作業数を減らせることができます。
1枚ずつ切り離して貼り付けるより工数が少なくなる分、時間短縮できます。
切り分けた水転写式デカールを番号順に並べることで目的の番号のシールを見つけやすくなります。
台紙から目的の番号のデカールを探すのは意外と時間がかかります。
細かく、複雑な形をしている水転写式デカールはハサミより取り回しがよいデザインナイフで切りわけます。
数が多いコーションマークなどを使う時は必要な分だけ切り分けると、間違いを減らせます。
2.水の温度は高めに⁉︎
2つめは水の温度を高めにすることです。
水転写式デカールは水に浸けてのりを溶かしから貼り付けるのですが、水の温度は冷水ではなくぬるま湯にしましょう。
なぜなら、水温が高い方がのりが溶けるのが早く水転写式デカールが貼りやすくなります。
低温の冷水の場合だとのりが溶けるのが遅くなり効率がわるくなります。
水の温度は高めにといっても、沸騰するほどの熱湯ではなく、ぬるま湯(40℃前後のお風呂の温度)にしてください。
ぬるま湯であればたとえ手についたり、ひっくり返しても火傷をしなくてすみます。
3.小さいデカールはピンセットで直接つかむ
3つめは小さいてデカールはピンセットで直接つかむことです。
通常の方法だと台紙をピンセットで持ち、水転写式デカールをスライドさせて貼り付ける方法ですが、小さく数が多いコーションマークなどは台紙から浮いた状態で直接ピンセットでつかみます。
スライド方式より工数が少なくなり時間短縮ができます。
小さいデカールであればピンセットで直接持っても、フニャっとたわむこともなく貼りやすくなります。
大きいデカールの場合、ピンセットで直接持つとたわんだりしてグチャグチャになってしまうので、大きかったり長物のデカールはスライド方式で貼るのがおすすめです。
1つ注意するのは水転写式デカールは非常に柔らかいので、ピンセットで直接持つと破けてしまう可能性がありますのでデカールを破きたくない場合は通常のスライド方式にしてください。
4.作業台を使って作業効率アップ
ガンプラなどの複雑な形をしたキャラクターモデルの場合、たくさんのデカールを貼るのは一苦労です。
なぜなら、水転写式デカールだと貼りやすいようにキットを触ったり、前に貼ったデカールの位置がずれたり、剥がれたりするトラブルがおきます。
そんなトラブルでせっかく作った作品の完成度を下げたくありません。
そこでデカール貼りからトップコートまで手軽におこなえる方法があります。
用意するものは2つ
- アクションベースなどのプラモデル用スタンド
- ターンテーブル(回転台)
完成したガンプラなどをカッコよく飾る台座「アクションベース」などのプラモデル用スタンドを作業用に流用します。
使い方はいたってシンプル。
アクションベースをストレート組みして組み立てたガンプラをセットします。
手足はデカールが貼りやすいようにあらかじめ向きを変えます。
たったこれだけでもデカール貼りが劇的に楽になります。
さらにターンテーブルと組み合わせることで、よりキットを触ることなく左右に動かせるので、デカールが貼りやすくなります。
パーツ単位でデカールを貼る場合には、塗装の持ち手やパーフェクトバイス1号などを使うと省スペースでデカールを乾かすことができるのでおすすめですよ。
まとめ
水に浸して使う水転写式デカールは極薄で完成したキットの外観を損なうことなく情報量が増えてカッコよくなります。
しかし、通常のシールと比べると手間も時間もかかってしまいます。
そんな手間と時間がかかる水転写式デカールを時短する方法が4つあります。
- 水転写式デカールの台紙は最初に全て切る
- 水の温度は高め(40℃ほど)にする
- 小さいデカールはピンセットで直接つかむ
- キットは作業台(アクションベース+ターンテーブル)にのせてデカールを貼り付ける
本記事を参考に楽しいモデリングライフを満喫してください。