どうも、こんにちは蒼乃恭介です。
ガンプラやフィギュアを作るときに、マスクって使っていますか?
ガンプラに限らず、模型を作るうえで欠かせない工程がいくつかありますが、そのうちの1つ『ヤスリがけ』があります。
ヤスリがけだけでも
- ゲート後の処理
- パーツの面出し
- パーツのヒケ処理
- パーツの改造(延長、幅詰め、形状変更)
などヤスリを使う機会がなにかと多いです。
プラスチックやパテなどを削るわけですから、当然プラスチックやパテなどの『粉、粉塵』がでてきます。
プラスチックなどの無機物の粉や粉塵は、からだにとって有害であり健康によくありません。
粉や粉塵を吸い込むと主に肺の病気になりやすかったりするので、からだを守るためのも対策が必要です。
対策にはいくつかありますが、今回はかんたんにできる粉塵対策の1つとして「防塵マスク」について紹介していきたいと思います。
防塵マスクをつけるだけでも、肺への病気のリスクを減らすことができます。
私も以前はマスクもしないでプラモデルを作っていたた為に、のどが痛くなったり、咳こむことが多買ったです。
しかし防塵マスクとの出会いで、のどの痛みなどの症状改善はもちろん、健康に対する考え方まで変わりました。
目次
防塵マスクとは?
防塵マスクとは「チリやほこり」などを防ぎ、体を守るためのマスクです。
主に粉塵が多い建築工事や工場などで使われており、プロが使うものだけあって普通のマスクより性能は段違いです。
粉塵を吸い込んでしまうとじん肺などの肺の病気にかかりやすくなってしまいますので、作業時にはそろえておきたいアイテムの一つです。
防塵マスクと防毒マスクと不織布マスクの違い
防塵マスクは先ほども説明しましたが、「防塵マスク」は主に粒子状の有害物質(粉塵、オイルミスト、チリ、ほこりなど)を防ぐものです。
「防毒マスク」は主に気体の有害物質(塗料、シンナーなど)を吸い込まないように防ぐマスクのことです。
「不織布マスク(サージカルマスク)」は医師などが手術や処置などの時に医師の唾液を外側(患者)に飛散させないようにするためのマスクです。
普通の不織布マスクは粉塵を防げない?
不織布マスク(サージカルマスク)の主な使用目的は、咳やくしゃみなどの唾液、ウィルスを外側に飛散するのを防止する為と、花粉や目に見えるほこりなどからある程度防ぐものです。
また普通のマスクだとすき間があいているので、呼吸した時に粉塵などがすき間から入ってきます。
メーカーによって表記は異なりますが、以下の注意書きが書かれています。
- 【有毒な粉塵、ガス等を防ぐ目的では使用できません】
- 【マスクは感染を完全に防ぐものではありません】
などが書かれているので、ヤスリがけや粉塵がでる作業をするさいには、防塵マスクを使用してください。
ただ「手元に普通のマスクしかないよ」という方は、マスク無しよりは粉塵などを防いでくれるので、しないよりマスクをしたほうがいいです。
防塵マスクの選び方の3つのポイント
「防塵マスクってどう選んだらいいの?」
「種類がいっぱいでよく分からないよ」
防塵マスクをいざ入手しようとしたときに、形や吸収缶の種類の多さにとまどう方も多いのではないのでしょうか?
防塵マスクは使用目的によって、使用する本体部分とフィルタと呼ばれる部分が違ってくるので、まず防塵マスクを選ぶための3つのポイントを紹介していきます。
1.国家検定をクリアーした防塵マスクを選ぶ
普通の不織布のマスクでは、有害な粉塵、気体などをシャットアウトすることができません。
国家検定をクリアーした防塵マスクには「国家検定に合格しています。」や「型式検定合格番号」などの表記がありますので、参考にしてみてください。
2.防塵マスクの規格
防塵マスクには国家規格の認定を受けたものがあり、種類によって分類されています。
おもに注目するポイントは、区分と規格のアルファベットの2つです。
下に防塵マスクの規格をまとめてみました。
区分 | 粒子捕集効率 | 使用状況 | 規格 |
3 | 99%以上 | 放射性物質の汚染がある場合 |
|
2 | 95%以上 | 溶接や研磨などの粉塵が飛散する場合 |
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1 | 80%以上 |
上記以外の一般粉塵がでる場合 |
|
●規格のアルファベットの意味
- D:使い捨てタイプの防塵マスク
- R:フィルタ取り換え式の防塵マスク
- S:主に固体の粉塵に対応
- L:主に霧状の液体、気体に対応
上の表を見るとガンプラやフィギュアのヤスリがけに適切なのは、区分の”2”か”3”になります。
防塵マスクを選ぶ時の参考にしてみてください。
3.本体の種類で選ぶ
防塵マスクには大きく分けて2つの種類があります。
1つは使い捨てタイプの防塵マスク、2つめが取り換え式の防塵マスクです。
使い捨てタイプの防塵マスク
使い捨てタイプの防塵マスクの特徴は、名前の通り普通のマスクと同じで使い捨てになります。
普通のマスクと違うところは、マスク本体やひもの形が違っているのと、使用制限時間がもうけられている所です。
使用時間はマスクによって異なりますし、使用状況でも変わってきます。
使い捨てタイプのメリットはメンテナンスが要らないことで、使い終わったら捨てるだけなので衛生的です。
フィルタを交換する取り換え式の防塵マスク
取り換え式の防塵マスクの特徴は、本体部分とろ過部分(フィルタ)が別になっており粒子捕集効率や顔への密着度が高いです。
ろ過部分のフィルタは使い捨てタイプに比べ、使用できる時間が大幅に多いです。
フィルタ部分は汚れたり、息苦しくなったりしたらフィルタだけ交換するだけなので1日中作業したり、リューターなどを使用した本格的な作業に向いています。
デメリットとしましては、高価なこと、使用した後のメンテナンス、本体に対応したフィルタ、吸収缶以外は取り付けられないことです。
防塵マスクの中にはひも部分がゴムタイプのために調節できずにすき間が空いてしまうこともあるので、ベルト調整があるものだと自分の丁度よい所に調節できるので便利です。
デメリットもありますが長時間の使用、粉塵に対する防御力は高いので、安心してハードに使いたいという方におすすめです。
使用状況にあわせた、5つのおすすめ防塵マスク
使い捨てタイプの防塵マスク
3M Vフレックス 防じんマスク 9105J-DS2
DS2規格クラスの使い捨てタイプの防塵マスクです。
1枚当たり121円(税込み)と安く、コストパフォーマンスに優れる上に、つけ心地もよく呼吸もしやすいのが特徴です。
顔にぴったりフィットしているのに、口の周りに空間があるので会話、呼吸がしやすいです。
フィルタ取り換え式タイプのメンテナンスや衛生的に使い捨てのほうがいいという方におすすめです。
コストを抑えたシングル防塵、防毒兼用マスク
重松 TW (TwoWay) 取替え式防じんマスク・直結式小型防毒マスクTW01SC
保護具の専門メーカー 重松よりフィルタ部分がシングルの防塵マスクです。
TW01SCには優れている点がいくつかあり、そのうちの1つが『防塵用のフィルタ』と『防毒用の吸収缶』の両方に対応している所です。
一般的に防塵マスクと防毒マスクは見た目は同じものの、取り付け方法などの違いから、別々になっていました。
しかしこのマスクは1つの本体で様々な状況、作業環境に応じて対応することができるのです。
また取り換え式にはめずらしく、本体のカラーが(白、赤、ピンク、黄、青、オレンジ、黒)の7色があり、自分の好きなカラーと(S,M,L)の3つのサイズから選べます。
自分用の好きなカラーで作業するとテンションが上がるかも⁉
マスク本体の値段は2,189円(税込)とお手頃価格になっていますが、購入する際の注意点としてフィルタ、吸収缶は付属しないので別途購入する必要があります。
呼吸がしやすいダブル防塵マスク
3M 取替え式防じんマスク 6500QL/2071-RL2
取り換え式タイプの防塵マスクで、フィルタ部分が2個になっており、フィルタ代がシングルタイプに比べて、2倍になり割高になってしまいます。
しかしフィルタ部分が2倍になったことで、シングルタイプに比べて呼吸がしやすくなり、息苦しさのストレスが軽減されます。
つけ心地もよく、本体をワンタッチで着脱できる機能も搭載されています。
吸収缶6000シリーズを装着すると、防毒マスクとしても使用でき、作業状況によって使い分けることができます。
サイズはスモール, ミディアム, ラージの3種類があり、値段は3,949円(税込)とシングルタイプに比べ割高ですが、呼吸がしやすく長時間の作業をする方におすすめです。
会話がしやすい防塵マスク
興研 防じん機能付き防毒マスク 7191DKG-02型
こちらもフィルタ部分が2個タイプの防塵マスクですが、口元に伝声器が付いており一般的な取り換え式の防塵マスクより声がこもらず、響きやすくなっています。
工場などの作業現場で使われており、「呼吸がしやすい」「眼鏡が曇らない」「装着時のつけ心地が良い」など現場のプロからも支持を得ています。
またフィルタと吸収缶の交換で防塵、防毒マスクを切り替えて作業することができます。
値段は4,386円(税込)と少しお高いですが、複数人で会話しながら作業する方やとっさの時に注意などを出す方におすすめです。
顔全体をガードするフルフェイス防塵マスク
重松 防毒マスク・防じんマスク TW088
こちらの防塵マスクは、顔全体を保護してくれるフルフェイス型の防塵マスクになっています。
「模型製作にここまでのモノが必要なの?」と思われるかもしれません。
ライトユーザーであれば今までに紹介してきた防塵マスクでも十分ですが、パテなどをリューターでガリガリ削ったり、塗装を長時間やったり、DIYなどもやっている方におすすめしたいマスクです。
こちらのマスクもフィルタと吸収缶の交換で防塵、防毒マスクに切り替えることができます。
最大の特徴でもある目の部分のゴーグルが一体になっていることで、別途保護メガネ等を用意しなくてもよい所です。
防塵マスクと保護メガネを組み合わせてもいいのですが、作業中にメガネがズレたり、粉塵などがすき間から目に入ったりします。
そんなわずらわしさから解放されるのが、フルフェイスタイプのいい所です。
お値段は16,357円(税込)と高額ですが、フルフェイスタイプとしては安くて防塵、防毒の両方に対応しており、声が通りやすい伝声器付きで、保護ゴーグルまで兼ね備えているので、かなり便利です。
作業で粉塵がたくさん出たり、塗装を長時間やるという方や、安心して作業に集中したいという方におすすめです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
マスクといっても千差万別に種類があり、使用目的などに応じて使い分けが必要になってきます。
防塵マスクには規格があり、ガンプラやフィギュア制作に必要な区分は2か3必要であり、防塵マスクを購入する際の目安にしてください。
規格のアルファベットの意味
- D:使い捨てタイプの防塵マスク
- R:フィルター取り換え式の防塵マスク
- S:主に固体の粉塵に対応
- L:主に霧状の液体、気体に対応
ガンプラやフィギュア制作に必要なヤスリがけなど粉塵がでる場合には、普通の不織布マスクでは粉塵を防げないので、自分の身体を守るためにも専用の防塵マスクを装着することをおススメします。
自分のからだを守りつつ、モデリングライフを長く楽しめるきっかけになれば、幸いです。