どうも、こんにちは蒼乃 恭介です。
プラモデルを作る上で基本となるのが、ランナーからパーツを切り離す工程があります。
パーツの切り出しに使用する工具は、ニッパーがあればOKです。
もしニッパーがなければ、ご家庭にある爪切りでも代用できますが、使いにくくパーツの形状によっては、刃がゲートに入らない場合があるので、模型用のニッパーがあると便利です。
切る道具としてハサミがありますがありますが、ハサミは基本的に紙や布などの薄くて柔らかい素材を切るための物ですので、硬いプラスチックを切ろうとすると、うまく切れなかったり、思わぬケガ、事故にもなりかねないので、プラモデル作成にはニッパーを使うようにしましょう。
ニッパーは様々な物があり、どんなニッパーでも使うことができますが、プラモデル作成には専用のニッパーがあると作業性や切り口がキレイになるなど良いことがたくさんあります。
目安として1,500円以上の薄刃のニッパーが1本あるととても便利です。
目次
切り出しの基本 2度切り
プラモデルのパーツを切る際、基本的に2回に分けて切っていきます。
めんどくさいなと思われるでしょうが、これには理由があります。
パーツにピッタリくっつけて切ると以下の3つのトラブルになってしまいます。
- パーツ本体まで切ってしまったり、えぐれたりする。
- パーツ本体に余計な傷が入ってしまう。
- 白化現象と呼ばれるパーツが白くなってしまう現象が起きる。
もちろん全てのパーツを2度切りする必要が無く、上記の3つのことが起きても構わない所には1回で切り出します。
1度切りできる箇所
1度切りができる箇所は、慣れが必要になってきますが、以下の5つになります。
- 組み立てたときに完全に見えなくなる、差し込み軸(円筒タイプやボールジョイントです。)
- 組み立てたときに見えなくなる箇所。
- 完全塗装をするとき(パーツをえぐらない程度に)
- タッチゲートと呼ばれるニッパーのいらないキット
- えぐれたり、白化してもかまわないぜ!!という方
最後の5.の方は慣れは必要なさそうですが、事前に説明書をよく読むと1度切りできる箇所が見えてきます。
1度切りするメリットは手間と時間短縮がおこなえることです。
実践編
では、実際に切り出してみましょう。
ここからはプラモデル用の薄刃ニッパーで説明していきます。
使っているニッパーはグッドスマイルカンパニーの 匠TOOLS 極薄刃ニッパーです。
まずは、ランナーと呼ばれる外枠とパーツとつながっている細い部分(ゲートといいます)をニッパーで切り取ります。
ランナーの持ち方は、パーツに負荷をかけないようにランナー(太枠)だけを持つようにしましょう。またランナーが表になるように持ちます。
裏表の判別はタグと呼ばれるランナーのアルファベットや数字が書いてあるものが普通に読める方です。逆文字ではありません。
下の写真のように、ランナーの高さがありニッパーの刃が入らない場合は、ランナーを逆向きにします。
パーツを切り出すときにニッパーは、パーツにピッタリとくっつけるのではなく、少し放して細い部分(ゲート)だけを切ります。
ニッパーで切るときの力加減は、ゆっくり握ってください。力任せにバチン、バチンと切るとパーツに負荷がかかり白化現象が起きたり、反動でパーツがどこかへ飛んでってしまいます。
使い勝手が良いプラモ用ニッパー 匠TOOLS 極薄刃ニッパー
ワンポイントアドバイス ニッパーの向き
ゲートを切るときに気を付けたいのが、パーツに対してニッパーの向きが逆にならないことを意識してください。
ニッパーの向きが逆だと、切った時の力の逃げ道がパーツの方向になり、パーツを支えている他のゲートまでも白化現象が起きやすくなったりします。
パーツの2度切り
パーツを切り出したら、今度は残ったゲート後を処理していきます。
残ったゲート後をニッパーで切るときも密着させずに、目安としてコピー用紙1枚分を離す感覚で切ります。厳密でなくてもパーツから少し離す程度でOKです。神経質にならなくても大丈夫です。
最後に少し残ったゲート後は、デザインナイフやヤスリで処理します。
デザインナイフは手元で刃物を扱うので自信が無かったり、ケガをしたくない場合はヤスリの方をおすすめします。
私の場合はデザインナイフをゲート処理には使わす、表面処理もかねているため、もっぱらヤスリで処理しています。
パーツを切る順番
ランナーからパーツを切り取るときに目にするのですが、ゲートの大きさが小さかったり、大きかったりするのを見かけると思います。パーツにもよりますが、ゲートの先が細くなっている方から切ります。
順番があるのは理由があって、ゲートが小さい順から切っていくと最後に残るのは太いゲートになり、ランナーとパーツをつないでいます。 パーツが小さいとかかる負荷も小さいですが、大きいパーツになると比例して負荷も大きくなります。
負荷が大きくなると白化現象も起きやすくなり、最後に切るゲートが細いと最悪の場合パーツがえぐれてしまいます。パーツがえぐれるのだけは回避したいのでパーツを切る際は、細すぎるゲートが無いか確認してから作業しましょう。
大きいパーツの切り方
先ほどパーツを切る順番を説明してきました。それでも大きいパーツを切り離すのは、やはりパーツに負荷がかかるものなので下の画像のように、パーツを支えるようにやさしく持ちながら切り取ります。
小さいパーツも支えながら切り取るとどこかへ飛んでいってしまうことをふせげます。刃が近くにあるので、ケガをしないように気を付けてやりましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
成形色のまま仕上げたり、キレイに作りたい時はちょっとしたことでも仕上がりに影響が出てくるので、あせらず丁寧に作業していきましょう。