どうも、こんにちは蒼乃 恭介です。
合わせ目の接着やすき間埋めなど、プラモデル作りに瞬間接着剤を使っている方は多いです。
瞬間接着剤って、すこしの間だけでも使わなかったりするとすぐに固まってしまい、ちょっとしか使わなかったのに瞬間接着剤が使えなくなって捨ててしまった経験はないですか?
しかし、ちょっとした工夫で瞬間接着剤は長期保存が可能なのです。
本記事では、瞬間接着剤に極細ノズルをつけたまま長期保存の方法について紹介していきます。
目次
瞬間接着剤が固まる理由
瞬間接着剤には、シアノアクリレートという化合物がはいっています。
シアノアクリレートという物質は空気中の水分にふれると、一瞬のうちに固まるという性質をもっています。
瞬間接着剤の容器の中では液体の状態なのですが、空気中や接着面の水分にふれるとドンドン固まっていきます。
瞬間接着剤が固まる理由が水分なのであれば話はかんたんです。
水分(湿気)をなくせばいいのです。
次は、瞬間接着剤を水分から守るためのアイテムを紹介していきます。
対象物から水分から守る除湿・乾燥剤
除湿剤とは?
「除湿剤」は…湿気を取り除くために用いられる薬剤や製品のことです。
除湿剤の成分は主に固形の塩化カルシウムで、豆腐の凝固剤など食品添加物としても使用されており、除湿剤として以外に凍結路面の融雪剤としても使われている物質です。
「塩化カルシウム」は水分に触れると液化する性質を持ち、自重の3〜4倍もの湿気を吸収します。
乾燥剤とは?
「乾燥剤」は…おせんべいや多くの食品や医薬品を湿気から守るために、市販パッケージに封入されています。
乾燥剤は、シリカゲル(二酸化珪素)や生石灰(酸化カルシウム)をが主成分となっています。
「シリカゲル」は自重の5割ほど、「生石灰」は自重の3割ほどの湿気を吸収します。
長期間の除湿をしたい場合は、繰り返し使えるシリカゲルがおすすめです。
瞬間接着剤を長期保存するためのアイテム
瞬間接着剤を長期保存するためのアイテムは以下の3つです。
- 除湿・乾燥剤(シリカゲルがおすすめ)
- 小さめのふた無し容器(瞬間接着剤が入る程度の大きさ)
- 大きめの密閉できるふた付き容器(小さめの容器が入る程度の大きさ):参考サイズ、高さ120mm✖100mm 容量、500mlくらいの大きさ
とくに1番の除湿・乾燥剤は重要なアイテムです。
2番目の小さめの容器は、綿棒が入っている容器が高さがちょうどよく、綿棒を楽に取り出すための紙が入っているものがおすすめです。
3番目の瞬間接着剤を入れる大きめのふた付き容器は、100均のものでもかまいませんが、空気が漏れないものを選んでください。
他にもチャック付きのジッパー袋に乾燥剤を入れる方法もありますが、極細ノズルがついたまま保存できるようにするために容器を2重にしています。
瞬間接着剤の長期保存方法
次は、瞬間接着剤の長期保存の方法について紹介していきます。
方法はいたってかんたんです。
- 「大きめのふた付き容器」(小さめの容器が入る程度の大きさ)に「小さめのふた無し容器」(瞬間接着剤が入る程度の大きさ)をいれる。
- 「除湿・乾燥剤」を容器(大)と容器(小)のすき間に入れていくだけです。
- 小さめの容器に瞬間接着剤を入れます。
▼下の画像は全て入れた状態です。▼
たったこれだけで、瞬間接着剤を長期保存が可能になります。
しかも、極細ノズルをつけたままふたをしていなくても、使用状況によっては1年前に開けた瞬間接着剤でも固まらずに使うことができます。
※使用状況、環境によってはノズル先端が固まってしまうことがあります。
分かりにくいかもしれませんが、▼下の画像の瞬間接着剤もいつ開けたか分からないくらい(推定1年以上前)の古い瞬間接着剤ですが、ノズルの先端が少し固まっていたくらいで中までは固まっていません。
作った保存容器を冷蔵庫に入れて保存する方法もありますが、冷蔵庫から出し入れした時に、温度差で容器内に結露が発生し水分つく場合がありますので、温度変化の少ない冷暗所場所で保管することをおすすめします。
まとめ
瞬間接着剤の主成分であるシアノアクリレートは、空気中や接着面の水分と反応して固まります。
外気にさらされるとすぐに固まってしまいますが、密閉できる容器に乾燥剤を入れることによって、乾燥剤が水分を吸収し瞬間接着剤が固まらないようになります。
乾燥剤は瞬間接着剤の保管用以外にも、カメラのレンズや洋服の保管などにも使えるので、持っていて損はないですよ。
乾燥剤で長期保存ができるようになったとはいえ、開封したら早めに使い切ったほうがいいです。
模型作りには瞬間接着剤に極細ノズルをつけたまま作業している方も多いので、楽に瞬間接着剤を保存するためにも本記事を参考にしてみてください。