どうも、こんにちは蒼乃恭介です。
今回は、ガンプラなどのプラモデルにモールドを彫り込むスジボリ工具の1つ「モデリングスクライバー」を紹介していきます。
私が模型をやり始めた時は、画鋲の針でモールドを掘っていましたが、モデリングスクライバーを導入してからは、作業効率、精度が格段に跳ね上がりました。
もっと早くに出会っておきたかったほどです。
目次
モデリングスクライバーの詳細
モデリングスクライバーは、模型ブランドのハセガワが模型専用に作られた「けがき針」です。
大きさは普通のペンより短くなっており、本体価格 は1,430円(税込)で少し値段が高いですが、買って損はしません。
通常プラモデルにはモールドや段差などがあり、そのまま塗料でスミ入れをしても、キレイに流れていきません。
またスミ入れ後に拭き取る時も、塗料が取れすぎてしまったりと手間がかかってしまいます。▼
そんな問題をかんたんに解決してくれるのがモデリングスクライバーです。
プラモデルのモールドなどにモデリングスクライバーで彫り直すだけでもモールドが明確になり、スミ入れがスーッと入りやすくなります。
モールドが深くなり、キズが入ることによって、スミ入れ後の余分な塗料を拭き取る時も、スジボリをほどこした部分だけ残りやすくなります。
キレイにしっかりとスミ入れするのであれば、モールドや段差などを彫り直せばスミ入れが上手くいきやすく、仕上がりが良くなります。
ポンチ代わりに
モデリングスクライバーは、プラスチック相手であれば、ドリルの穴あけにあたりをつけるポンチ代わりになります。
あたりをつけることでドリルを回したときにブレにくくなり穴開けしやすくなります。
また、点打ちを一定間隔で連続でしていくことで、リベットを表現することもできます。
金属相手にポンチ代わりにしたら針先が曲がったり、折れたりしますので金属に穴あけする場合には、専用のポンチを使ってください。
モデリングスクライバーの3つのメリット
モデリングスクライバーには3つのメリットがあります。
1.軸がしっかりしている
1つめは、金属製の軸と針が一体整形になっているため、ブレずに安定して線が引けることです。
モデリングスクライバーの本体重量が18gと普通のペンに比べて、ほどよい重さで大人の場合ですと扱いやすいです。
小さい子供には、重いかもしれません。
洗浄しやすい
2つめは、金属の削り出しによってシンプルになっているため汚れても洗浄しやすいです。
付属の砥石でメンテナンスができる
3つめは付属の砥石でメンテナンスができることです。
プラスチック相手といえ、使っているうちに針先が摩耗してきて丸くなってしまいます。
モデリングスクライバーの針先が摩耗してきたら付属の砥石で尖らせることができます。
メンテナンスによって非常に長持ちします。
モデリングスクライバーの2つのデメリット
モデリングスクライバーには2つのデメリットがあります。
転がりやすい
1つめは、モデリングスクライバーの形状が円錐状のためコロコロと転がりやすいです。
机から転がり落ちてケガをしないためにも、対策が必要です。
かんたんな対策としては、モデリングスクライバーにプラ板などを貼り転がりにくくすることです。
板状のモノであればなんでも良くて、プラモデルのランナーについてある「タグ」でも代用できます。
作り方はかんたんで、ちょうどいい大きさにプラ板などをマスキングテープでグルグルに巻き付けるだけです。
これだけでも机の上で転がりにくいので、おすすめな方法です。
マスキングテープはのり部分がべたつきにくいので、長期間でもテープのりでベタベタしにくいです。
専用キャップがない
2つめは、モデリングスクライバーは針部分のキャップがないため、保管や移動時に針がむき出しになるので、かなり危険です。
模型専用の作業机があって、そのまま置いていて問題ない方ならともかく、安全対策と先端保護としてキャップを自分で用意する必要があります。
下の画像は、ちょうどいい大きさのプラパイプをはめ込んでいます。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
けがき針の商品は数あれど、モデリングスクライバーは本体と針先が一体成型になっていて、モールドを彫り直す時に針先が安定しており、非常に使いやすくなっています。
スミ入れがうまくいかない時は、モールドを彫り直すことで、スッーと塗料が入りキレイに拭き取りやすくなります。
プラモデルを塗装をするとモールドも埋まってしまうので、塗装の前にモデリングスクライバーでスジボリをしてはいかかでしょうか?きっと仕上がりがよくなりますよ。