どうも、こんにちは蒼乃恭介です。
今回は、スミ入れ塗料の拭き取りに便利な高級綿棒「Mr.クリンスティックⅡ」を紹介していきます。
先に結論をいってしまうと「Mr.クリンスティックⅡ」は、繊細なパーツのスミ入れ塗料の拭き取りに使ったり、デカールをキレイに貼りつけたりする場合に効果を発揮します。
目次
セット内容
Mr.クリンスティックⅡは、Mr.HOBBY(ミスターホビー)から660円(税込)で販売されています。
セット内容は、本体1本とヘッド部分10個が入っています。
- ポリプロピレン製クリンスティックⅡ軸本体×1本
- ヘッド部分:太・細×各5個
本体の両側に差し込み口があり、それぞれに太い・細いヘッド部分が刺せれますので、いちいちヘッド部分を交換する手間が省けます。
▼ヘッド部分は、ほどよい硬さのポリオレフィンという素材でできており、耐溶剤性に優れスミ入れ塗料のはみ出しを拭き取ったり、デカールの貼り付けに便利です。
クリンスティックⅡが拭き取りに優れている3つの理由
Mr.クリンスティックⅡには、ふき取りに優れている理由が3つあります。
1つ目は、ヘッド部分の吸水性と耐溶剤性が優れていることです。
スポンジ状のヘッド部分は吸水性がよく、ラッカー溶剤やエナメル溶剤に浸けてもボロボロになりにくいので、ふき取り作業に適しています。
2つ目は、糸くずなどのごみが出ないことです。
通常の綿棒だとどんなに高性能でも使っているうちに糸くずなどのゴミが出てしまいますが、Mr.クリンスティックⅡのヘッド部分は、糸くずなどのゴミが出ないので、デカールまわりに糸くずなどのゴミがつきません。
3つ目は、Mr.クリンスティックⅡのヘッド部分は綿棒とは違い、シャープな斜めカットになっているので、はみ出した塗料の拭き取りの微調整がかんたんにできます。
たくさん使いたいなら「ルビセルスティック」
Mr.クリンスティックⅡと同じような商品に「ルビセルスティック」というものがあり、工場のクリーンルームなどホコリや粉塵がほとんどないところなどで使われている高級綿棒なのです。
最大の特徴でもあるヘッド部分の白いスポンジは、PU(ポリウレタン)100%やオレフィン系樹脂で出てきており、吸水・吸着性能が高い素材でできています。
また、耐薬品・耐溶剤性に優れており、エナメル溶剤やライターオイルを染み込ませてもボロボロになりにくいです。
ヘッド部分のポリウレタンは、Mr.クリンスティックⅡと同様にスミ入れ塗料を拭き取りをした際に、粉などのカスがほとんど出ません。
また、ポリウレタンは柔らかいのでスミ入れ塗料を拭き取りした時に、塗装後の塗膜をキズつけないので光沢仕上げにおすすめです。
力いっぱいゴシゴシ拭き取った場合には、さすがにキズが入ってしまいますので、拭き取りの時にはやさしく拭き取ってください。
Mr.クリンスティックⅡとルビセルスティックの拭き取り性能は、使ってみたところ、それほど差は感じられませんでした。
ヘッド部分だけでも販売されているので、ふき取り作業にクリンスティックⅡをよく使う人におすすめです。
ルビセルスティックのヘッド種類とサイズ
ルビセルスティックのヘッド部分は大きく分けて2種類あり、円筒型と斜め切りがあります。
どちらも性能に差はありませんが、斜め切りの方がスミ入れ塗料の拭き取りがしやすく、細かいところにも対応できるため向いています。
ルビセルスティックのヘッド部分のサイズは、細いものから太いものまであり、あなたがよく作るプラモデルのサイズや量などによって使い分けるのがよいでしょう。
フィギュアやプラモデルや入り組んだパーツの拭き取りには、「ルビセルスティック H-11」(ヘッド部分が細いもの)、大型プラモデルやスミ入れ塗料の拭き取りが多いものには、「ルビセルスティック H-21」(ヘッド部分が太いもの)がおすすめです。
ルビセルスティック ヘッド おすすめ 斜め切りタイプ | |||
型番 | ヘッドサイズ | ヘッド素材 | 入り数 |
H-11 |
Φ5✖17mm | PU(ポリウレタン)100% | 1袋(500個入り) |
H-21 |
Φ8✖17mm | PU(ポリウレタン)100% | 1袋(200個入り) |
H-71 |
Φ5✖17mm | オレフィン系樹脂 | 1袋(500個入り) |
クリンスティックⅡの拭き取り性能
スミ入れ塗料のふき取り
▼実際にクリンスティックⅡを使って、パーツのスミ入れ塗料の拭き取りをしてみました。▼
塗料のはみ出しを拭いてみたところ、コントロールがむずかしい丸い綿棒より繊細なふき取りが可能になり、パーツまわりを汚すことなく拭き取れました。
拭き取り面積が少なかったのでキレイに拭き取れましたが、1度に大量の塗料を拭き取るには向かないので、拭き取る量が多い場合は、普通の綿棒で拭き取った方がよいでしょう。
デカールの水分拭き取り
次は、水転写式デカールの貼りつけをしてみました。
パーツに水転写式デカールを台紙から移動する場合にも、綿棒よりMr.クリンスティックⅡの方が視認しやすく作業がやりやすいです。
▼下の画像は水転写式デカールを貼り付けた直後で、デカールがボコボコで、まだ水分が残っています。▼
綿棒の場合だと押し付けたり、くるくると回しながら水分を取り除きますが、クリンスティックⅡの場合は押し付けるだけで、キレイに中の水分を取ることができます。
ヘッドの先っぽでデカールの貼り付け位置を微調整したりして、デカールにダメージを与えたりすることなくキレイに貼り付けることができました。
ヘッド部分は、ほどよい硬さなので直線のパーツはもちろん、曲面にもなじんでくれますので、作業しやすいです。
まとめ
Mr.クリンスティックⅡは通常の綿棒より高価ですが、吸収性や耐溶剤性などのふき取り性能がよく、繊細なコントロールができる高級綿棒です。
通常の綿棒のように糸くずなどのゴミが出ず、デカールを貼り付けた際に糸くずを残すことなく、キレイにデカールを貼り付けることができます。
「拭き取りメインで使いたいけど、Mr.クリンスティックⅡを大量購入できないしなぁ・・・」という方には、同じ性能を持つ 「ルビセルスティック」のヘッド部分だけを購入すると大変お得です。