毎月28日はニッパーの日ということで今回は、ニッパーのメンテナンス方法について紹介します。
目次
ニッパーのメンテナンスなぜ必要?
ニッパーを使っていると空気中の湿気や、手に含まれる水分でだんだんとサビがでてきます。
サビはニッパーに限らず金属の大敵です。
サビることでニッパーの刃の切れ味は悪くなるし、ニッパーの動作も渋くなりあつかいにくくなります。
ニッパーはカッターナイフのように刃こぼれやサビなどで、刃を交換することができないため刃こぼれやサビができた場合には、研磨して研ぎ直すか新品を購入するしかありません。
アルティメットニッパーなどの薄い刃のニッパーは、素人では研ぎ直しもかんたんではではないため、日々のメンテナンスでサビさせないことが重要になってきます。
日々のメンテナンスといっても大層なことはやりません。やり方はすごくシンプルでかんたんです。
メンテナンスをすることによってニッパーの寿命をのばすことができます。
次の章では必要な道具と方法について紹介していきます。ニッパーのほかにもラジオペンチなどの工具にも応用ができますので、参考にしてみてください。
メンテナンスに必要な道具
金属の大敵”サビ”の原因は、空気中の水分や手汗によるものです。つまり金属に水分を触れさせなければいいわけですので、金属部分に”油”を塗っておけばサビを予防できます。
メンテナンスに使う道具は下の3つがあれば十分です。
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- 防サビ・潤滑用油
- ティッシュ、キッチンペーパー、ウェス
- 綿棒
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ニッパーのメンテナンス方法
使用後のニッパーの刃や金属部分に切りくずやごみがあれば、先に切りくずを撤去しておきます。
切りくずを除去し終えたら、防サビ・潤滑用の油を塗っていきます。
今回はゴットハンドから販売されているNM-285/ニッパーメンテナンス油(液体タイプ)とKUREの防錆・潤滑剤 5-56 DX 70ml (スプレータイプ)にわけて紹介していきます。
筆塗りタイプ NM-285/ニッパーメンテナンス油(液体タイプ)
左の画像はゴットハンドから販売されているNM-285/ニッパーメンテナンス油です。
防サビ用(左)と潤滑用(右)の2種類があります。
それぞれに適した部分に油をぬっていくことで、ニッパーのパフォーマンスを維持できます。
キャップには筆がついていますので、開けたらそのまま塗ることができます。
NM-285/ニッパーメンテナンス油のビンは小さくて、ビンの底の面積も一回り小さいため、すぐに倒れてしまいます。
メンテナンスする際に、高確率でビンを倒して中の油をこぼすことがあるので、使用する時はトレーなどに置くとよさそうです。
ちなみにNM-285/ニッパーメンテナンス油は2019年10月の時点では旧タイプになっています。
今では2種類の油が合体したGH-NMO-SET/ニッパー専用メンテナンス油に切り替わっています。
GH-NMO-SET/ニッパー専用メンテナンス油のビンも同じなので、取り扱う際は注意が必要です。
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塗り方は非常に簡単で、付属の筆で刃の部分や動作する所に油を塗っていくだけです。
油を塗り終えたら、油が奥まで行き届くように数回ニッパーを動かします。
ニッパーを動かして、油が馴染んだらこんどは余分な油をティッシュや綿棒などで拭き取っていきます。
いくら防サビののためとはいえ、油まみれのままでは、まわりを汚したり次に使うときにパーツに油がついてしまいます。
表面にうっすら油が残る程度でふきとっていきます。
スプレータイプ KURE防錆・潤滑剤 5-56 DX 70ml (スプレータイプ)
KUREの防錆・潤滑剤 5-56 DXは通常の5-56よりも浸透性、防サビなどの性能がグレードアップした油になっています。
私が5-56 DXの70mlを使用しているのは、性能だけではありません。
通常の5-56の缶より大きさが小さくコンパクトになっているため取り回しがしやすくなっているからです。
スプレータイプを使用する時は、火気厳禁なので火の近くや換気のいい所でおこなってください。
私が使用するときは、吹きかけてもまわりに被害がおよばないように、ごみ箱の中で使用しています。
吹きかける範囲がちいさいため、吹きかけるのはほんの一瞬です。
スプレー缶のボタンを押すか押さないかくらいの力加減で油を塗っていきます。
油はサラサラしていて浸透性がよいですが、なじませるために数回ニッパーを動かします。
ニッパーを動かして、油が馴染んだらこんどは余分な油をティッシュや綿棒などで拭き取っていきます。
表面にうっすらと油が残る程度に拭き取ったら完了です。
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左の画像のニッパーは右側が数年メンテナンスせずに使い続けたニッパーです。サビのせいか切れ味も悪く、なにより動く所が固くなってしまい、動かしづらくなっています。
左側が使用して2年ぐらいですが、使った後に油を塗ってメンテナンスしたものです。
左のニッパーはほぼ毎日使っていますが、メンテナンスのおかげかサビが全くありません。
ニッパーの保管方法
油でニッパーを保護したものの、そのままだけではまだ少し不安なので、さらなる湿気対策をしていきます。
アルティメットニッパーみたいに専用の保管用キャップがあればいいのですが、そういうものがないって方には、湿気対策に乾燥材(シリカゲル)を工具箱にしのばせましょう。
乾燥剤は湿気から洋服やお菓子まで幅広く使われているものなので、工具箱に1,2個いれておくだけで除湿してくれます。
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まとめ
いかがでしたでしょうか?
模型用の薄刃ニッパーは高価な物が多いので、少しでも長く使いたいですよね。
ちょっとの手間で道具が長持ちしますので、参考にしてみてください。