道具・材料

スジボリ堂のパーフェクトバイス1号 レビュー

目次

パーツをキレイに処理する方法

プラモデルを作るときにキレイな表面処理やスジ彫りを施すとき、手作業で行うとどうしてもブレてパーツの面が歪んだり、ずれて余計な傷ができてしまうことがあります。

解決策の1つとしてパーツを固定するやり方があります。

そこで今回はプラモ用に使えるパーツ固定具の1つ、スジボリ堂から販売されているパーフェクトバイス1号をレビューしていきます。

スジボリ堂のパーフェクトバイス1号は、人気商品ため入荷するとすぐに売り切れてしまい、入手が困難です。

スジボリ堂のパーフェクトバイス1号を入手!!

下の画像は、スジボリ堂から届いたパーフェクトバイス1号です。

チェックはしていたのですが、なかなかGETできずにいました。

入手できた時はうれしかったです。

パーフェクトバイス1号

パーフェクトバイス1号 同梱内容

同梱内容は以下の4つになります。

  • パーフェクトバイス1号 本体×1
  • 六角レンチ×1
  • パーツ固定用ピン×8本
  • 本体固定用ネジ×3本

販売価格は 3,630円 (税込)になります。

中心のジョイント部分は付属の六角レンチで、好みの角度に調整ができます。

パーフェクトバイス1号のポイントの1つの自由自在に角度を変えられるので作業しやすいように調節ができます。

付属の本体固定用ネジは机などに、パーフェクトバイス1号本体を固定するための物です。

机などに完全固定する場合はネジで固定しますが、机に穴を開けるわけにもいかず必要に応じて使用するため、固定はしません。

下の画像は固定イメージです。

パーツ固定用のピンは大きく分けて2種類あります。

付属していたピン×4本とパーフェクトバイス1号本体に刺さっているピン×4本の合計8本です。付属していたピンが若干長くなっています。

パーフェクトバイス1号本体に輸送中動かないためのリングがはまっています。

本体固定用リングは使わないので、固定用ネジと一緒に保管しています。

本体の穴の数は、片方だけで30箇所あり両方で60箇所にもなります。

ピンの位置を様々な形状に合わせてパーツを固定することができます。

下の画像は最大に広げた状態です。最大2cm広げることができます。

 

本体は油まみれ!?

箱から開けて本体を触ったら油が塗ってあり、手がぬるぬるしました。

万力の開閉をスムーズにする為と本体とピンの防錆の為だと思われます。

開閉ネジはともかく本体の方は、油まみれだとパーツにも油がつくので、パーツクリーナーで脱脂洗浄をしておきます。

ピンの穴に油が溜まっているのでベビー綿棒やこよりの状態にしたテッシュなどで余分な油を取り除きます。

パーツ固定用ピン 改造⁉

パーツ固定用のピンはそのまま使用するとパーツを傷つける恐れがあったため、釣りや自転車の補修で使うゴム管をかぶせています。

これによりパーツを傷つけずに済みます。パーツの密着度も増します。ただし長期間プラスチックと接触するとプラスチックが溶けるので注意が必要です。

ゴム管以外にも、ビニールテープを巻く方法もあります。

 

パーフェクトバイス1号の大きさと重さ

パーフェクトバイス1号と350mlの缶で比べてみました。

パーフェクトバイス1号の方が小さいです。本体の最長の高さは10cmくらいです。

土台部分の直径は8.8cmで、350mlの缶に比べて少し大きいです。

パーフェクトバイス1号の重さは、約780gあります。1kgもないのですが、持った感触は、重く感じます。

この重さが絶妙に良くて簡単には倒れないです。

これ以上重いと作業するときに持ち運ぶのが不便になりそうです。

抜群の安定感⁉

土台部分の底面にゴム足がついているおかげで更に本体が安定しています。

どのくらい安定しているか実験してみます。

試しにHG 1/144 イフリート改の足をはさんで固定してみました。

本体は固定などしていなくて、ただ置いてあるだけです。挟んでいる力も軽く締めているだけで、この安定感です。

パーフェクトバイス1号の使い方の1つとして、考えたのがこの安定感を利用して撮影時のモデルなどの被写体の固定です。小さいものをキレイに撮影するときに使えそうです。

パーフェクトバイス1号の使用方法

パーフェクトバイス1号本来の使い方として加工するパーツの固定化です。

ピンをどこに配置するかは、慣れていくしかなさそうですが、最初に片方の台にパーツの形状に合わせて2箇所ピンを指していきます。もう片方に先ほど刺した2箇所の中心あたりにピンを1本刺せば固定できます。パーツによっては複数必要になることもあります。

パーツの固定の方法は下の画像のパーツを挟む方法とパーツを引っ張る方法に分けられます。

パーツの形状に合わせて選択していきます。

実際に使ってみた

実際にパーフェクトバイス1号を使用して表面処理をしてみました。

下の画像の黒く塗っている所はゲート後とエッジ周りになります。今回はあて木した600番の紙やすりだけでヤスリがけしています。

下の画像はヤスリがけした後です。ゲート後はもちろんのこと四角に囲ったところもキレイに面が出ています。

全てのパーツをパーフェクトバイス1号で処理すると時間がかかってしまいますが、キレイな面を出したい時はおすすめです。

 

パーフェクトバイス1号を使うときの注意点

パーフェクトバイス1号を使用する上で気をつけたいのがパーツを固定するときに締めすぎないことです。固定する物がプラスチックだと曲がったり破損したりしてしまうので注意が必要です。

もう一つがパーツの形状によって固定しにくいものもあります。

パーツが小さすぎたり大きすぎる場合は固定しにくいです。

まとめ

いかがでしたでしょうか、彫刻台30,000円位なのに対し、3,564円はかなりコスパが良い商品です。

作業の幅と精度が広がるのでおすすめです。

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