どうも、こんにちは蒼乃恭介です。
プラモデルを作る時に、部品の入れ忘れや仮組みをした時に分解しようとして、ピンを折ってしまったり分解しづらいことってないですか?
今回はプラモデルを分解しやすくする道具と2つの方法とについて紹介していきます。
目次
ピン、ダボ穴を切るのに適したニッパー
スナップフィットタイプのプラモデルには、ピンとダボ穴と呼ばれる部分があります。
パーツの裏側にあるピンとダボ穴をニッパーで切るので刃先ができるだけ細く、切れ味の良いニッパーが必要になってきます。
そこでおすすめするニッパーは、グッドスマイルカンパニーから販売されている「MSS-41 匠TOOLS 極薄刃ニッパー」です。
使い勝手が良いプラモ用ニッパー 匠TOOLS 極薄刃ニッパー
極薄刃ニッパーは、刃先が細く切れ味と耐久性に優れているので、太いピンやダボ穴をキレイに切り取ることができます。
プラスチックとはいえ、厚いピンなどを切るので新品を使うのはもったいないという方は、普段使っているニッパーでも問題ないです。
注意したいのは、切れ味がわるいニッパーや刃が厚いニッパーで切ろうとすると、ピンはともかくダボ穴は切ったあとが潰れたりするので、できるだけ切れ味がよいニッパーを使うことをおすすめします。
またアルティメットニッパーなどのゲートカット用の薄刃ニッパーは刃がダメになるのでおすすめしません。
ピン、ダボ穴をカットする
1つ目は、ピンとダボ穴をニッパーでカットする方法です。
やり方はかんたんで、ピンとダボ穴を斜めにニッパーで切るだけです。
これだけでプラモデルを分解しようとした時にかんたんにパーツを外すことができます。
ピンとダボ穴の両方を処理するのは面倒だという方は、ピンの方を切るだけでも外しやすくなります。
また、斜めに切る方向によってパーツ同士の保持力が変わり、外しやすかったり、外れにくくなります。
一定方向にそろえて切る
ピンとダボ穴を一定方向にそろえて切ると、ある部分からの方向から分解しやすくなります。
下の画像の場合、ピンを赤い矢印方向に切ると、青の矢印方向からパーツオープナーなどの工具で力をかけるとパーツを外しやすくなります。
また、反対方向から外そうと力を加えても、外れにくくなっています。
中心にそろえて切る
ピンの切り口の角度をパーツの中心に向けてそろえて切ると、保持力が上がりピンやダボ穴にかかる負担を減らしつつ、分解しやすくなります。
ただ、保持力が上がっているため少し外れにくくなります。
パーツの形状によって使い分けることで、分解のしやすさが変わってきます。
ダボ穴に切り込みを入れる
2つ目は、ダボ穴に切り込みを入れる方法です。
やり方はピンの方は何もせず、ダボ穴に切り込みを1カ所入れるだけのお手軽な方法です。
この方法には、3つのメリットがあります。
- パーツを加工する手間が減る。
- 手間が減るため時間短縮になる。
- パーツ同士の適度な保持力があり、なおかつパーツを外しやすいです。
この方法は手間が少なく時短にもなるため、おすすめする加工方法です。
加工する時の3つの注意点
プラモデルのパーツを外しやすくする加工ですが、3つだけ注意する必要があります。
1つ目は、関節軸やポリキャップの受け口を切り取らないことです。
関節軸などを切ってしまうと、パーツ本来の保持力がかなり下がってしまうため、可動する所がユルユルになってしまいます。
また見える箇所なので、関節軸を切ってしまうと完成後に泣くことになります。
2つ目は、パーツをハメ込んだ時にディティールとしてパーツ表面に出るピンを切らないことです。
ごく稀ですがピンをディティールとしている物もあるので、注意が必要です。
ピンやダボ穴を切る前にパーツ同士を合わせてみて、切っても支障がないように確認することをおすすめします。
もし切ってしまった場合は、ディティールアップパーツなどで隠すこともできます。
3つ目は、ピンやダボ穴を切っているせいで、パーツ間の保持力が下がってしまうことでかんたんにばらけやすくなっていることです。
パーツがかんたんに取れてしまう場合には、塗装前や最後の仕上げる時に接着することをおすすめします。
まとめ
ピンやダボ穴を加工する時には、刃先が細く切れ味のよいニッパーを使用することによって、作業がしやすくなり切り口がキレイになります。
最近のガンプラなどのプラモデルは精度がよくピンやダボ穴の加工は不要かもしれませんが、塗装などを前提にした場合はピンやダボ穴を切ることによって分解しやすくなります。
分解しやすくなることでパーツの破損を防いだり、時短になったりするのでおすすめの加工です。