どうも、こんにちは蒼乃 恭介です。
今回はGSIクレオスから販売されている「Mr.塗料カップ」をレビューしていきます。
いままでは金属製の塗料皿を使っていましたが、ある事がきっかけで樹脂製の塗料皿を購入する事になりました。
ある事とは「錆び」です。
下の画像は普段使っている金属製の塗料皿なのですが、水性塗料の筆洗い用に水を入れてたんですが、数時間放置してたら錆びまくってました。(放置してた私が悪いのですが・・)
水を使うことも多々あるので上の画像の塗料皿ぐらいの大きさで錆びない塗料皿がないか探してたら、ちょうどいいのが「Mr.塗料カップ」でした。
目次
Mr.塗料カップの特徴
Mr.塗料カップはGSIクレオスから販売されている樹脂製の塗料皿です。
一袋に一色の塗料皿が6個入って価格は330円(税込)。
皿の色はホワイト、ブラック、グレーの3種類ありカラー別に売ってます。
成型色が違う3色の塗料カップが塗料の発色と隠ぺい力チェックに役立つ
メーカー説明欄には、
ブラック(GT-115B):メタリック塗料の発色チェックに最適
グレー(GT-115G):塗料をサーフェイサー下地に塗装する際の隠ぺい力チェックに最適
ホワイト(GT-115W):調色作業時のパレットとして最適
と書かれています。
本当にそうなのかテストしていきます。
Mr.塗料カップ【ブラック GT-115B】
通常、メタリック塗装するときは下地に黒(光沢)を塗ります。
下地に黒(光沢)を塗装することによって、光の反射率が上昇してメタリック塗料の発色をよくなるからです。
下地に黒を塗らない場合は効果を発揮しません。
ブラックの塗料皿ならメタリック塗料の色味の変化を予測することができるそうです。
実際にどのくらい発色がよくなるかテストしてみました。(下の画像↓)
使用したのはMr.COLORのゴールドを塗ってみました。
画像だとパッと見分かりにくいかもしれませんが、ホワイトやグレーよりもブラックの方がゴールドの発色がよくなってる気がします。
塗装状況は使用している塗料、下地に影響されるので、あくまで目安としてみた方がいいかもしれません。
本番に行く前にテストした方が確実ですね。
Mr.塗料カップ【グレー GT-115G】
グレーの塗料皿はサーフェイサーがグレーのときに効果を発揮します。
隠ぺい力の弱い白や黄色などの明るい色を下地のグレーに塗っても本来の色を発揮できません。
下地のグレーの色味にもよりますが、どのくらい色味が変わるかチェックできるそうです。
実際にガイアカラーの「サンシャインイエロー」を塗ってテストしてみました。(下の画像↓)
画像だと分かりにくいかもしれませんが、やはりホワイト以外は濁った黄色になってしまいました。
白や黄色などの明るい色は下地をサーフェイサー(グレー)で塗ったあとに白を塗るといったセオリーほうがよいです。
塗装状況は使用している塗料、下地に影響されるので、あくまで目安としてみた方がいいかもしれません。
本番に行く前にテストした方が確実ですね。
Mr.塗料カップ 【ホワイト GT-115W】
ホワイトの塗料皿は暗い色から明るい色まで調色するときに便利です。
皿が白いので黄色、赤などの本来の色が確認しやすいのです。
塗る本体も下地を白に塗る必要があります。
白色の濃度チェックは同じ色味なので分かりにくいのが難点ですね。
Mr.塗料カップの外観
大きさは、直径で6cmくらいのサイズです。
塗料皿の深さは約2cmで、横に計量線があり最大メモリは25ミリリットルほど、余白分を入れると30ミリリットルは入ります。
Mr.COLORの小瓶が約10mlなので、3倍に希釈をしても全部入る計算になります。
塗料皿の底が浅いと何度も希釈する必要があり、大量に使う場合は空き瓶で希釈して洗浄するのが面倒です。
注ぎ口も付いており塗料が注ぎ口の中央に流れるような形状をしているためエアブラシのカップに注ぎやすいです。
これなら調色した塗料を移す時に注ぎ口から垂れにくくなります。
出っ張りがある形状なので塗料がすみに入りこみ洗いにくいですね。
Mr.塗料カップ1セットを積み重ねると約6cmのたかさになります。
樹脂製なので肉厚なため、かさばるのが難点ですね。
まとめ
Mr.塗料カップには3種類の成形色(ホワイト、グレー、ブラック)があり、以下のメリットとデメリットがあります。
Mr.塗料カップの4つのメリット
- 樹脂製なので水、水性塗料が錆びを気にせず使える
- ポリパーツやネジなどの細かい部品置きにちょうどいい
- 塗料皿の色で濃度チェックがしやすい
- 塗料皿の成形色で下地の色に塗った色味の変化の目安が分かりやすい
Mr.塗料カップの2つのデメリット
- 塗料皿が肉厚のため金属製よりかさばる
- でっぱりやふちに塗料がたまりやすく洗いにくい
通常の塗料皿として使う以外にも極小パーツの入れ物としても使えるので、アイデア次第でいろいろと使えそうなアイテムでした。
成形色の色で塗料の発色チェック、隠ぺい力はあくまで目安として考えたほうがいいです。
使用している塗料、濃度、下地などで仕上がりは変わってくるので、本塗装に行く前にジャンクパーツなどでテストしておいたほうがいいですね。